【エリアS】
スモーキングエリア、通称エリアSはその名の通り愛煙家達の拠点です。狭間市街の地下鉄駅のとあるルートから出入りする事が可能であり、一般人が迷い込んでくるという事はまずありません。
また、内部構造はさながら宇宙船の内部の様なSFテイストで作られており、談話室、食堂、医務室、倉庫、会議室、管理室、実験室、それぞれの個室、という構造になっています。エリアSは地下である為、日光は浴びられませんがかなりの広さを有しており、個人の見解でありそうな個室は在ることにしても構いません。
【狭間市街】
今作の舞台となる主要都市、日本、ネオトーキョー内にある文明都市ハザマ市街には人間と魔族が共存しており、その全てが今となっては混血であり魔法や飛行などの魔族血統はほぼ薄まり身体的個性が豊富なだけの世界になりつつある。文明度は現代社会と何ら変わらず、携帯端末があり、SNSがあり、会社員は電車で通勤し、適度な勤務を終えて帰宅する。
ひとつ、特殊な点があるとすれば、この世界は平穏を約束されている為、殆どの市民は私生活に著しく不満を抱くことは無いという点だ。知らずもダウナー達から搾取した無料の資源によって労働状況は暖和され世界的に貧困や残業、自殺、犯罪などの社会問題が断絶の一途を辿りつつある。
【ダウナー】
平穏を約束された世界の代償として今も地下世界の過酷な状況で労働に埋没されたクローン達の事です。この世界は×022年に発生した異世界との開通により異世界からの移住市民を抱え世界的な総生産率の低下が始まりました。
その労働力や資源の補充として、クローンを地下の荒野に閉じ込め、自分達が世界の奴隷であるとも知らないダウナー達は今も資源調達と搾取されるだけの労働を続けている。
その情報は一般市民には完全に伏せられており、我ら愛煙家はアーヴィングの命によりダウナー達との接触を一切禁じられながら、組織の最終目標をこのダウナー達の存在を世に知らしめる事として定めている。
【幻影/術者】
幻影とはそれぞれが持つ能力の化身の事であり、シガーを服用した者達にのみ見える幻覚。種類によっては物体に触れて干渉できる者も居るが、あくまで違法薬物による幻覚なので本質はサイコキネシスの様な超常現象の虚像である。
術者とはその幻影を扱う者の事であり、シガーを服用した者達の事を差すが、凡その場合「その幻影の持ち主」という意味合いで使われる事が多い。
【能力/シガー】
愛煙家達にそれぞれ与えられた人智を超えた力、その源となる違法薬物がシガーである。シガーには人間の脳波と細胞を著しく変異させる効果があり、それによって超能力の様な力とそれに伴う幻影が与えられる。能力には殆どの場合、幻影という能力の化身の様なモノが与えられ、それらはシガーを服用した者達にしか見えず、もしも物理干渉が可能な幻影がモノを持って居れば、一般人からはそのモノが浮いている様に見えるだろう。
製作者は愛煙家の幹部であるカツサカ、シガー自体は殆ど世に出回っておらず、その能力を有しているのは裏社会に居る者達のみで、一般人には認知すらされていない。
【愛煙家】
プレイヤーの皆さんが所属している犯罪組織の総称であり、結成から未だ2年しか経過していません。
ボスのアーヴィング率いるサハラとカツサカが幹部を務める組織であり皆さんはその部下となります。
その全ての構成員たちが『シガー』という違法薬物によって人智を超えた能力を有しており、それに伴う幻覚が皆さんに付きまとって居ます。
愛煙家達の目的は『ダウナー達』と呼ばれる”世界の犠牲に成っている者達”の存在を世に啓蒙する事です。